こちらが河野プロの提言となります。
河野プロは日本棋院の幕張囲碁研修センターという院生寮の1期生で、私の先輩に当たります。
少し年代は違い、院生も寮も時期は重なっていませんが、時々は寮に来て囲碁を指導してくれたり、一緒に卓球をしたような思い出があります。(約25年前の話なのでうろ覚えですが)
幕張囲碁研修センターについても書いてくれているので、こちらもどうぞ。
河野プロから、囲碁界を変えるためにはどうしたら良いかという提言がありました。
それは将棋のように「順位戦システムを導入」し、クラスを分けて棋士個人のランキングを分かりやすくするというものです。
期ごとにクラス分けを行い、昇級・降級があり、現時点の実力がはっきりと分かるようになります。
たしかに最近の段位はあまりアテになりません。
最近の棋士採用試験の変更問題でも取り沙汰されていますが、昔は現在の倍以上の採用枠がありました。
(院生師範の裁量で入段が決まったこともあるという噂すらあります)
最近は競争が激しくなっただけでなく、AIの影響で研究が進み、技術も大きく向上しました。
そんな厳しい時代を勝ち抜いた若手は本当に強いのです。
初段〜三段 VS 九段の団体戦をやったらどちらのチームが勝つか…。
そんな状況です。
順位戦システムが導入されると、年配の棋士はさらに苦境に立たされるでしょう。
さらに引退制度などが導入されたら、たまったものではないと思います。
それでも、囲碁棋士という職業を持続可能にするには、これくらいの改革が必要だという点に賛同します。
このように棋士自身がが辛い選択肢を選ぶ覚悟を示せば、スポンサー側も納得してすぐに実現してくれるのではないでしょうか。
さらには対局だけでなく、囲碁普及の面にも触れています。
棋士がもっと教室やイベントを開催すべきとのことです。
それに触れると長くなりそうなので、またの機会にということで。