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ゆったりと品のある空間で囲碁を楽しむ・・・

日: 2021年9月19日

2021年9月19日

「手割り」ってなに?

By igosalon

よく解説で使われる「手割り」という囲碁用語。

これはかなり高度な内容で、ほとんどの人にはちんぷんかんぷんだと思います。

それでは説明しましょう。

テーマ図(白番)

この場面で白番だとします。

白は隅の黒地を荒らしにいきましょう。

1図

白1と入ってからの三々定石になりました。

さて、このワカレはどっちが得をしたのでしょう?

まぁ、よく見る定石だしなぁ。

いい勝負かなぁ。

ぱっと見はそう思う方がほとんどと思います。

ここで手割りの登場です。

このワカレはどちらが得をしたのかを検証する時に役に立ちます。

検証するときのポイントは手順を変えてみるということです。

2図

例えば、白1〜黒4もぱっと見はよくみる形なので相場に見えます。

この図と手割りをした図を比べてみましょう。

3図

白1とハネたときに、黒は2と緩んだとしましょう。アキ三角だしひどいですよね。

そして、白3と黒4は当然の交換。

ここで白5と黒6を交換したところで止めてみます。

続いて白A、黒B、白Cというヨセが残っているので白5はさほど悪手ではないことが分かります。

では、なぜこんな検証をしているのでしょうか。

よーく見てください。

実は1図と3図は手順は違えど、最終形は同じなのです。

このように最終形は同じだけど、手順を変えて石の効率を検証するのが手割りなのです。

これを理解できたら立派な有段者ですね。

ものによっては高段者もいけます。

それほど難解な手割りですが、解説では時々出てきます。

手割りがどういうものかという前提が分かっておけば、少し解説を聞くのに役立つと思います。

とりあえずはこんなものなんだなー、くらいでいいので頭の片隅にでも置いておきましょう〜。