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ゆったりと品のある空間で囲碁を楽しむ・・・

日: 2021年2月16日

個人レッスンから出題します。

前回からテーマとして「相手の無理手を咎める」ことに取り組んでいます。

特に相手がうわ手だったりすると「これって無理手だよなぁ」と分かっていても怖くなって引いてしまうことはありませんか?

今回はその無理手を咎める実戦例を紹介します。

『問題(黒番)』白の無理な封鎖

白32は無理気味な打ち込みです。

黒は33、35と厳しい対応です。

これは素晴らしいですね。

そして、白36を迎えました。

白は無理手に無理手を重ねてきています(笑)

普段のインストラクターなら絶対に打たない流れです。

ただ、実際の対局でこのようなことは日常茶飯事ではないでしょうか。

ここは厳しくやっつけなければいけません。

それが相手のためでもあるのです(笑)

『正解』真正面からの応戦

黒1、3の出切りが最強の応手です。

ただ、最強の応手ほど失敗したときの反動は大きいもの。

自信がなければ、なかなか決断しにくい手でしょう。

白の要石が取れる(ゲタ編)

黒5からアタリの連続で白には変化の余地がありません。

そして、黒9のゲタでフィニッシュ!

この白は要石なので、黒の成功は間違いありません。

ただ、ゲタだと白のダメが二つ空いていることが気になります。

白に余裕があると利きが増えて、一歩間違えると下辺の白が復活したりするかもしれません(笑)

この場合はもっと良い手があります。

白の要石が取れる(シチョウ編)

黒5までは同じなのですが、今回の場合は黒7からシチョウで追いかけるのが良いでしょう。

黒15まで追いかける方向に注意が必要ですが、ここまではアタリの連続で一本道です。

白に選択の余地を与えないままに、要石を取ることができました。

白のダメに余裕がないので、下辺白への影響も限定的になるかと思います。

少し手順が長くて心配ですが、こちらが最善です。

この作戦を使う分岐点としては黒3になります。

アタリの一本道を読み切れるかどうかは、読みの力が試されますね。

このあたりを切り抜けると有段者への道が開けてきます。

『実戦』少し甘い

実戦は黒1の切りでした。

これは白2のピンツギが形。

白はツブレを回避することができました。

さて、続いて下辺の黒はどうなるでしょうか?

黒良しではあるものの

黒3から脱出して、黒7まで白1子を取り込みました。

これは明らかな黒の成功です。

ただし、白の無理手を完璧にツブしたとまでは言えないかもしれません。

相手のためにも、無理手は咎めてあげましょう〜!

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