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ゆったりと品のある空間で囲碁を楽しむ・・・

日: 2021年2月10日

ガチンコ八子局・第7局

今回は楽勝してしまいました。

白がどこに打っても、無理手を打っても、守ってくれるので負けるのは難しそうです。

問題の場面(黒番)

白が49と切ったところです。

実はこれ、かなりの「無理手」です。

実際の対局で八子も置いているうわ手に、ビシッと切られたらビックリしますよね。

というか、ビビりますよね。

長男は明らかにそのコースに入ってます。

白の思うがままに

実戦は黒1、3でした。

これでは白4で、▲一子か×の二子が取られてしまいます。

実戦は白6までとなって、明らかな失敗です。

それでも、まだ続けて黒AやBに攻めていけば、被害は大したことはありませんでした。

この時の長男の頭には、反撃やら白を攻めるやらの発想はなかったはずです。

完全に「ヘビに睨まれたカエル」状態となっています。

これでは勝てるわけはありませんね。

黒の反撃で、白のツブレコース

黒1、3と反撃すれば、白は困っています。

この図を示して

「白4と打ったらどうする? 続きを打ってごらん。」

と伝えると、黒5から7がスラスラと出てきました。

長男よ…、やるやないかい。

取る手は何通りもあるとは思いますが、こんなにストレートに取るのはセンスありかなと。

こんなに簡単に取れるなら、実戦でしっかりやればいいのにね、と思います。

あれ?何か見たことあるような…。

級位者の頃はとにかく「切って切って戦いまくれー」という指導のもと、めちゃくちゃに戦ってました。

ただ、長男もだいぶ棋力が上がったことで無茶に取りにいく手が減ってきたんですね。

それはそれで成長なのですが、今度は覇気がなくなってきました。

ある程度先が分からようになってきたばかりに、厳しく踏み込めなくなったと言いますか…。

あれ?この感じはどこかで見たことあるぞ?

そうだ!

「ヒカルの碁のあのシーンだ!」

ヒカルがある程度強くなってきたころに、佐為と対局したときのことです。

ヒカルは佐為の鋭い剣先が見えるようになってきたせいで、思い切った踏み込みができなくなった。

というお話です。

ヒカルの碁をご覧になられた方は「あーそんなシーンあったなぁ」と思ってくれるかもしれません。

長男も昔は訳も分からずに切って切って戦いまくっていたなぁと思ったり。

最近は無理なことが分かって落ち着いてきたけど、逆に大人しくなりすぎてしまったり。

正直なところ、ヒカルとのレベルは段違いな話ですが、似たような話ではあると思います。

昔の思い出

そういえば、綱島で子供教室をしていたときに級位者の生徒がいました。

その生徒もどちらかというと地にカラく大人しい碁だったなぁ。

その時も「戦え〜!」と指導したような。

その後、ほの生徒はすぐに五段になり、院生になりました。

多分、長男も似たような話になると思います。

子供指導で私の得意分野は、初段〜五段くらいの基礎作りの段階です。

いわゆる院生に入る前の段階ですね。

このあたりはお任せください(笑)