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ゆったりと品のある空間で囲碁を楽しむ・・・

日別: 2020年4月6日

2020年4月6日

ご報告

By igosalon

本日、3人目の子どもとなる長女が誕生しました。こんなご時世で不安も多かったのですが、たくさんの方のお気遣いに助けられてきました。本当にありがとうございます。

念願の女の子なのでデレデレしたいと思います。

有紗ちゃん

茂呂有紗初段が当時小学生でまだ院生に入る前の頃だった。

恐らく10年ほど前のことだが、私がダイヤモンド囲碁サロン(DIS)でインストラクターをしているときに指導碁で打ったことがある。

その時からの縁なので有紗ちゃんと呼ぶことにしよう。

有紗ちゃんは囲碁将棋チャンネルの「パッション」という棋力判定番組にも出ていたし、そこそこ名前も出始めていた。(私はパッションでは対局していない)

業界内で名前がちらほら出てくるようになると、有望な若者が出てきたんだなという感じを受ける。

そして、有紗ちゃんは院生に入ることが決まっていたくらいなので、もちろん強かった。

しかし、院生に入ってプロになるような子は強くて当たり前ただ強いだけではなくて、怪物じみたような強さを持っていないとプロになれるという太鼓判は押せない。

太鼓判を押されるような小学生は井山裕太少年や一力遼少年、芝野虎丸少年などはそうだったのかもしれない。ただ、私は彼らの小学生時代にお相手をしたことはない。

そして、その他に私が打った中で怪物じみたような小学生はほとんどいなかった。唯一の話で言うと院生に入ったばかりの謝依旻ちゃんだろうか。(多分、そのときは小学生だった気がする。間違っていたらごめんなさい)

そして惜しかったとすれば大西竜平少年だろう。小学生名人になったときの碁をリアルタイムで観戦していたが、そのときの強さはものすごかった。その後、中学生で対局したときにはプロになると確信できた。小学生のときに対局していても同じ印象を持っていたことだろう。(要するに初対局のタイミングが悪かっただけ)

私の感覚で言えばプロ間違いなしと太鼓判を押せるような小学生はタイトル間違いなしと言いたくなるような子供なのだろう。謝ちゃんは予想通りにタイトルをたくさん取った。そして大西くんには、小学生の時にビビっときた棋士として、今後をとても期待している。

要するに有望な小学生を相手にしても、プロになれる!と太鼓判を押すのではなくて、プロを目指していいという太鼓判を押すレベルがほとんどなのである。かなりの才能がある小学生でも、プロになれるかどうかなど分からない。

小学生の有紗ちゃんだって強かったが、プロになれる保証などどこにもない。それを分かっていたご両親も当時はとても心配されていたようだった。のちに日本棋院でご両親とばったり会った時には相談をされた。

「娘が院生に入ったのですが、いつまで続けていいものでしょうか。長く続けてプロになれなかったら…。」

これは親からしてみたら万国共通の悩みだ。我が子にはもちろん夢を追いかけ続けてほしいけれど、ある程度の年になったら現実も見てほしい。そのある程度の年はいつなのか?という問題だ。

正直な話、これには答えがない。人それぞれに才能が開花するタイミングが違うからだ。早熟だったけどあとが伸びない人もいれば、伸びが遅かったけど大器晩成型だったりと…。

千差万別である。

そこで私がいつも一つだけ言うのは

「本人が後悔せずに納得するまで」

これはもう私の問題ではなくて、本人をよく知る身内しか分かるよしもない。要するに親も本人も納得するまで家族でよく話し合ってくださいということ。

一つの目安として、いつも提案するのが中学生の間にプロになること」中学生のうちにプロになればかなり早いほうなので、親も文句の付けようはないはずだ。

しかし、この条件だけではほとんどの院生がプロになれないかもしれないので、ある条件(例えばAクラスにいくなど)を満たせば延長も可とするなど。そのあたりのサジ加減で本人にタイムリミットを決めさせて修行させるのが一番お勧めかなと感じる。本人も緊張感を持って勉強するだろう。

この話をご両親にしたら、少し晴れたような顔をした気がした。きっとそのあとに家族会議をしたことだろう。実際はどういう取り決めになったかは分からないが、ある程度の設定は作られたものと思う。

そして、有紗ちゃんは見事にその設定をクリアしていったのだろう。晴れて棋士になることができた。

そして、ようやく長い棋士人生のスタートラインに立ったのである。

その後

ナショナルチームに所属して研鑽を積んでいる。現在の棋士仲間からは「強い」と口を揃えて評価されている。今後が期待される有望な若手棋士の一人なのだ。

そして、NHK杯の読み上げとしても大活躍中だ。

人柄については、周りの棋士からは「素直で真面目な女の子」という評判だ。悪い噂は聞いたことがない。