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ゆったりと品のある空間で囲碁を楽しむ・・・

日: 2020年1月11日

前回までの記事はこちら↓↓

大須賀聖良プロとの因縁とは【1】

大須賀聖良プロとの因縁とは【2】

 

「パッション」認定対局の2戦目

永代の懇願でリベンジマッチが実現しました。前回のど完勝で四段から一気に六段となった聖良ちゃん。

2戦目は四子となりました。

前回の六子から二子減ったとはいえ、内容的には四子でも負けていたでしょう。私の心に怠慢があったことは否定できません。「相手はいつか間違えるだろうと…。」

今回は心を入れ替えて、勝負に徹しようと思いました。観ている人には申し訳ないけれど、もう負けるわけにはいかない。「連敗は実力」というのが勝負の世界の通説です。うわ手にこのように思わせる時点で、聖良ちゃんは勝負の世界を意識させる相手ということです。

永代(今回は勝つ…)

永代の作戦

 

当時で私の囲碁歴は25年弱ありました。小学生時代の田舎の碁会所から始まり、修行時代の院生や棋士を相手にして、その後はアマの大会に出場して、さらにインストラクターとして、入門者から高段者まで指導しています。

とにかく色んな方と対局している経験から、最初の30手くらいの打ち筋と対局姿勢、心構えなどを考慮して、大体の人の棋風が分かります。これは指導経験が豊富なインストラクターであれば、同感してくれることでしょう。

このあたりの駆け引きは私の得意分野です。中盤くらいになると、ここではこう打ってくるなとか、こう打てば間違えてくれるなというのがある程度分かります。これは、した手がうわ手にやられる理由としては多いのではないでしょうか。

そして、聖良ちゃんをどう分析するか。ここまで詳しく書きましたが、実はそんなものは必要ありません。誰がどう見ても攻め一本の子供です(笑)

対策としてはただ白が守っておけばいいのです。そうすれば白の強いところでも戦いを起こしてくるので、そこにカウンターを合わせればいいだけ。実に簡単なのです。

第2戦目は全く予想どおりの展開で、黒がボロボロになりました。

永代(ニヤリ)

これで一勝一敗。

またまた再戦の雰囲気

認定対局のチャレンジは月に1回で合計6回(インストラクターには5回)しかありません。
ここで終わりになりそうなものですが、誰が言い出したかは分からないですが「決勝戦をやらないとね」という空気になりました。

ということで、5回中の3回を聖良ちゃんVS永代の為に使ってくれるという異例の事態です。

さすがに次はパッション内での最終決戦です。

勝つだけなら、2戦目のような作戦を採用すれば95%くらい勝ちます。
でも、さすがにそんなことは誰も求めていないでしょう。
次は打ち合いでも何でも受けて立つぞと決めました。

打ち勝ってノックアウトする!
内容でも勝負でも勝つ!