「超・永代囲碁塾」(GW集中特訓講座)の資料作成が大体終わりました。今回は8種類。
①AI流簡単対策(番外編)
②石の強弱の考え方
③強い石を見極める
④弱い石を見極める
⑤定石から強弱を学ぶ(星)
⑥定石から強弱を学ぶ(小目)
⑦強い石の活用法
⑧弱い石の対処法
準備を早く始めても、結局はいつもギリギリになってしまう性格です。今回こそは余裕を持って終わらせると思って早めに始めたのですが。
あ、毎回そう思ってるか・・・(笑)
その言い訳に「追い込まれたときのほうが底力が出て、総合的にみたらかける時間も少なくてすむ」と、円田秀樹プロに伝えてみたら「そんな言い訳があるのか」と感心されました(笑)
日本棋院からの突然の重大発表の告知
突如、日本棋院関係から囲碁AIに関する重大発表を明日行います。というリリースがあちらこちらでありました。
何となく、予告の内容を見ていると1ヶ月前にトリプルアイズという会社が日本発の囲碁AIを世界一にするという所信表明をしたものと似てるいるなと感じました。結果からいうとまさにそれだったのですが。
僕自身は1ヶ月前に発表したものを重大発表とすることにすごく違和感がありましたが、そこは置いておきましょう。大事なのは内容です。そこにはAI業界の有名どころにグロービスがバックアップ体制を築くというもの。そして、作った囲碁AIを若手棋士の育成プログラムに活用するものということでした。
囲碁AI開発の本当の意味
えっ?待って、待って。
もう囲碁AIはフリーソフトで人智を超えるところまでいってて、これ以上何を活用するの?それが重大発表?と思いました。すごく違和感だらけだったので、しばらくはネットで騒ぎまくっていたのですが、囲碁AI開発の当事者であるトリプルアイズのリリースを見てスッキリしました。
勿論、囲碁界の為に役立つことが書いてあるのですが、本当の意味というのもきちんと書いてくれていました。
囲碁を利用してAIを鍛えますと。
「囲碁の為のAI」ではなく「AIの為の囲碁」
これを見てみなさんはどう感じるでしょうか。「なんだ、囲碁を利用してるだけじゃん」という声も聞こえてきそうです。でも、大きな観点で見ると、AIはこれから社会で大きな役に立つことは間違いありません。そんなAIを鍛える材料に囲碁を選んでくれたなんて、囲碁界からしてみたら誇らしいことではありませんか。
開発当事者たちの中からはあまり、このような本音は出ていなかったように思えます。トリプルアイズの本音は僕に突き刺さりました。
前にも同じ感覚が
あれ?でもこの感覚は前にも味わったことがあるぞと思い出しました。そうです。Googleが開発したアルファ碁です。
アルファ碁が現れた当時、予想もつかないような棋力を持った囲碁AIでした。僕は感動を覚えるとともに、なぜGoogleがこんなにお金をかけて開発したんだろう?囲碁ソフトを作って打ってもGoogleからしたら小銭にしかならないのに、とすごく考えこんでしまいました。
その答えはすぐに出てきました。
李世ドルが起死回生の一着を放って、逆転勝ち。その唯一の一勝を挙げたときにGoogle側はなんと喜んでいたのです。AIの弱点が見つかって喜んだのでしょう。
開発の問題は棋力ではないのです。深層学習の過程が解明されていない中で、囲碁を使い、AIを試して研究していたのです。AIの思考回路やスピードを。
そして、アルファ碁はしばらくしてから開発中止。次は緑内障診断などを中心にした医療系の研究へ進むとの発表がありました。ここで完全に確信しました。
当時、この事を囲碁と絡めて考えた人は何人いるでしょうか。アルファ碁の実力に熱狂していて本質的なことを考えようとしていない人が多いなと実感していました。
時は経ち…
そして長くない年月が経ち、これらのことが、日本でも行えるレベルになってきたということです。少し出遅れましたがここから日本の技術で巻き返しを図っていただきたい。応援します。
若手棋士の棋力向上は副産物ですよね。副産物とはいえ、すごく有難いことです。囲碁界から御礼を考える起業者も出てくるのではないでしょうか。WIN-WINです。
懸念事項
一つだけ危惧しているのは囲碁からAIにのめり込んでいる人は囲碁AIに惚れ込みすぎている点です。ビジネス的な観点からいうと、商品に自信は持って良いけれど過剰な惚れ込みは営業する際にマイナスになるというのは鉄則です。開発者の趣味ではなくて、商品がいかに世の中の役に立つかを最優先に考えないと、世に広まりません。どんなに良い商品でも世に広まらなければ何の意味もありませんから。開発者と営業が分かれることが多いのはそこに理由があるとも感じています。現状の囲碁界は開発側と営業側が同じように感じています。このシステムをどうにかしないと、いかに囲碁AIが素晴らしいものであっても普及しません。それが今後の課題でしょう。広報と営業のプロを雇うべきですね。
最後に
何だかんだと書いてしまいましたが、プロジェクト自体は非常に素晴らしいものです。うまくPRして世の中に貢献してもらいたいですね。世の中への貢献度が高ければ高いほど、囲碁の素晴らしさも伝わっていきます。囲碁AIの素晴らしさがまずは囲碁界以外に浸透していくことを願います。囲碁界への恩恵はそのあとです。関係者の皆さま、期待しております。頑張ってください。
記念すべき初手合いは竜星戦の予選で、お相手は大森らん初段となりました。
4/22の対局となります。
スタートダッシュがどれほどできるかというのが注目ですね。取材陣も気になるところかと思います。
ちなみに僕の予想は3連勝すると思ってます。うまくいけば5連勝。良い意味で期待を裏切ればそれ以上ですね。さてどうなることやら。
同じ関西総本部に所属する円田秀樹先生が、囲碁フォーカスの取材のときに
「ほんまに当たらんで良かった〜」と言ってました(笑)
しかし、仲邑菫初段としては大先輩に当たるよりも同期の新初段に当たるほうが嫌ではないでしょうか。負けてしまうと、やっぱりこの制度はどうなの?と短期的に見る人が絶対に出てくるからです。
制度を作った小林覚先生もドキドキハラハラのデビュー戦ということになるでしょう(笑)
楽しみです。
土曜日に長男と日本棋院へ行ってきました。最近はよく日本棋院に行ってます(笑)
初段は卒業
IGOAMIGOは級位者だけの会なので、20級くらいの長男でも相手してくれる人がいそうだなと思いました。
先日、池袋に行ったときに、碁会所によってみたのですが、見事に相手がおらず一局も打てずに帰ってしまったことがあったのです。級位者が安心していける場所を作るのも大事なのですが、なかなか難しいのが現状です。IGOAMIGOは貴重な存在ですね。
対局
とはいえ、長男と同じくらいの級位者はおらず15級の方と五子置いて対局させてもらいました。しかし、IGOAMIGOの棋力判定は厳しいこともあり、全然勝負にならず(笑)
15級の方二人に二連敗してしまいました。二局目に負けたあとは目をシバシバさせてました。結構な負けず嫌いですからね。誰に似たのやら…(笑)
その後はおやつなどを食べてご機嫌が治り、待機スペースの椅子で一人でお家ごっこをして遊んでいました。
永代指導碁
私は折角なので指導碁をしていました。対局した方が1級で卒業が近かったのこともあり、九子でガチ勝負しました。IGOAMIGOの1級は普通の碁会所の強い初段はありますからね。かなり苦戦しましたが、あの手この手を使ってねじり潰してしまいました(笑)
ぱっちんの先生
そんな大熱戦のかたわらに、長男の面倒は代わりにスタッフや参加者の女性が相手をしてくれていました。(申し訳ありません)
長男は相手にしてもらえたことが嬉しかったのか、怪獣の話やら、好きな食べ物の話やらをノリノリで話していました(笑)
さらに調子に乗って、19路を始めたばかりの方に囲碁を教える(?)という暴挙に出たようです。アタリだよとか、これは両アタリって言うんだよとか一生懸命に教えていました。お相手が大人の女性で良かったね(笑)(ありがとうございました)
家に帰ってからは、小田に「今日はぱっちんの先生をしてきたんだよ」と早速報告していました。
いつでもすぐに調子にのる長男です。
下記のGWイベントのゲスト棋士が決まりました。
ゲスト棋士は知念かおりプロ
12月以来の登場ですね。
優しい性格がにじみ出る口調が人気の秘訣だと思っています。
優しいですが、指導碁は厳しいかもしれません。
みなさま、講義のあとに指導碁はいかがですか?
私(永代)も指導碁を受け付けています。
知念さんの厳しい指導のあとに私で癒されて(?)帰りましょう(笑)
NHK囲碁講座で新講座スタート!
4月からNHK囲碁フォーカスで新しい囲碁講座が始まりました。
講師は円田秀樹先生と稲葉かりん先生の関西棋士コンビです。
永代囲碁塾からは
テキストのほうで俵友祐希が執筆の担当、永代は編集担当&収録現場のお手伝いもしています。
円田秀樹九段
このイラストは激似です!!!
実際の円田先生はこちら↓↓
そっくりでしょう(笑)
円田先生も見てくれた方から似てますねと言われる確率が100%だとか、それに近いとか言ってました・・・(笑)
講座内容
内容は石のパワーバランスと称して、石の強弱がテーマになっています。
うん?どこかで聞いたテーマだなと思った方!
素晴らしい!
今度のGWイベント「超・永代囲碁塾」のテーマでもあります。
しかーし!
テーマは同じでも、問題は同じのを使っていないですよ!
そんなことをしたら、お仕事がぽーん!と飛んでしまいます(笑)
「NHK囲碁講座テキスト」では、石の強弱を全体的にやっていくイメージです。
一方で「超・永代囲碁塾」はもっと前の段階として、石の強弱を見極めることにフォーカスしています。
なので、GWで石の強弱を勉強したら、NHK囲碁講座を観ていてより一層の理解が得られると思います。
便乗企画のようになってしまいましたが、お待ちしております!
ちなみに
去年のGWが終わったころから、次回のテーマは石の強弱にすると話しました。
(証人は何人もいますよ!)
ということで、今回のテーマ被りは永代さんお得意のリスペクトというわけではありません(笑)
実際にどちらもご覧いただいて、違いを見比べてみてください!
(こうやって、どちらにも参加させる狙い)
お待ちしております~!
概要・カリキュラムはこちら ←クリック
開催のきっかけ
GWの時期に毎年開催されて、今回で3回目。1週間ほどの期間でテーマを決めて集中的に特訓講座をしています。
きっなけは二年前の初回を考案するころでした。
ライザップの集中的にトレーニング。そして「結果にコミットする」という響きに憧れて、真似しようと思いました。
あ、リスペクトと言っておきます(笑)
しかし、3ヶ月などの長丁場は到底真似できません。ダイエットなら長丁場が当たり前なので3ヶ月なんて当たり前かもしれませんが。
うーん、どうしようかなと思ってたら、そこでちょうどGWが近付いてきました。祝日はサロンの通常営業は休みなので、何か企画を考えなければいけません。
「そうだ!これだ!」
ということで、集中特訓講座を思い付きました。
「うちは囲碁塾だ。結果にコミットしよう。集中特訓講座は棋力アップにコミットする。厳しくいくぞ。」
と、のちに紹介する殺人的なスケジュールにしたのです。
名前の由来
なぜ、「超・永代囲碁塾」という名前になったのか。
それは、「ニコニコ超会議」というイベントが幕張メッセで大規模に…(以下略)
(動画サイトのニコニコ動画のリアルイベントです)
ネーミングがすっごいイベントという感じがしていいですよね!
これもリスペクトということで…(笑)
内容
今年のテーマは「石の強弱」です。
スケジュールやカリキュラム等は詳細をご覧いただければ分かります。
昼の部…13時〜17時
夜の部…17時〜21時
各1コマずつ、講座を受けられるシステムになっています。
お昼に皆勤賞すれば、全6回の講義をコンプリートできます。お昼に全部を受けられないとしても、違う日の夜に同じ講義があります。講座を受けられない日は、別日の昼と夜の講座を同時に受ければコンプリートできるのです。
そして、一コマ4時間で何をするか。
これが一番気になるところでしょう。
最初の1時間はカリキュラム別の講義。その後の3時間は指導碁を二局打っていただきます。かなりハードです。
先程書いたように、例年のことで昼と夜の連続受講をしてコンプリートをされる方もいらっしゃいます。
そうなると、合計8時間で講義を2時間。指導碁を4局で6時間となります。
ここで思い浮かべるのは…。
受験生の冬季集中講座みたいな(笑)
人生を左右される受験目前の受験生のように勉強するのです。
各年のテーマ
2017は一局の流れをオールマイティに説明しました。布石、中盤、終盤に入るタイミングや石の方向性ですね。前提として、各段階での戦い方が分かっていても、今がどの段階かを見極めていないと意味がないからです。
2018は「勢力判断」で模様と厚みと確定地の見分け方を徹底的にやりました。例えば厚みの使い方を分かっていても、厚みかどうの判断ができていないと意味がないからです。
今回の2019「石の強弱」もその点は同じで攻め方や守り方が分かっていても、自分の石が強いのか弱いのかが分かっていないと大きな戦果は得られないでしょう。宝の持ち腐れとなります。
GW集中講座は各分野の基礎を徹底的に勉強しています。この基礎はとても大事なのに、高段者の方でも疎かにしていることを多く見かけます。
手筋やテクニックなどの「戦術」は本などでも学べます。ただ、考え方などの「戦略」は本に詳しく書いてあることは少ないように思えます。
永代囲碁塾では「戦術よりも戦略を重視」して教えています。皆さまもこの機会に戦略を勉強してみませんか?
長男の子供教室デビュー
調布にある燦々の子供教室に通わせることにしました。長男は永代囲碁塾以外の教室は初めてです。親がいる教室だと、甘えが出てしまいますし、親と先生が同一人物だと長男も戸惑う場面も出てくるでしょう。できる限りは外の教室にやりたい気持ちがあります。ということで初日から2時間放り込んできました(笑)
燦々
燦々は新垣武プロと、新垣未希インストラクター、新垣望インストラクターの家族経営です。新垣先生は院生時代の院生師範でしたし、新垣姉妹とは中学生のときに同じ子供教室に通ったことをきっかけに仲良くさせてもらっています。
子供を預けるにはとても安心な環境なのです。
永代家の心掛け
自分が子供教室に入れる際に気を付けようと思ってることがあります。
それは、教室の内容に親は一切口を出さないことです。上でも少し書きましたが、先生と親が別々のことを言ってしまうと、子供は混乱してしまいます。先生に預けるからには先生を信頼して、囲碁のことは任せるべきなのです。信頼できないなら元々預けなければいい。それだけのことですね。
なので、預けた瞬間にもう自分は外に出ていきました。先生達の心配に乗っかって、長男はしばらくいてほしそうな空気ですが、知らんぷり(笑)子どもはすぐに慣れますからね。
勿論、色々と考え方はあるかと思いますが、自分はこのスタンスでいこうと思っています。親は子どもに対して色々と言いたくなりますが、そこをグッと堪えて子どもの自主性を伸ばせるように努力したいと思います。
(これは本当に難しい(笑))
勉強内容
勉強時間はほとんど見てないので、詳細はそこまで分かりませんが、生徒同士の対局がメインとは思います。指導碁などもチラホラしてくれているようですね。
あと、棋譜並べや詰め碁を先生が一緒にやってくれました。
数字をどこまで読めるか分からない長男に対しても、親切に根気強く指導してくれたのでしょう。家に帰ってから教室でもらった棋譜を自分で並べ出しました。一路ずれてたりしたので少しサポートはしたものの、何とか20手までは並べました。棋譜並べを楽しいものと思わせてくれたのでしょうね。感謝です。
自分も講師をやってるので分かりますが、これが本当に大変なことなのですよ…。
まとめ
何とか19路で打てるようになったので、色々と囲碁のところに連れて行きやすくなりました。
子どもを預けると自分の時間が取れるのが嬉しいですね。
……。
結局そこかい!?(笑)