キングコング西野さんのご意見から。
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僕はエンタメ村で生きているので、ここはよくよく思い知っているところですが、
いつの世も、プロが(舞台袖やコアファンを意識した)技術を追求して、コアファンが「にわかファン」を否定し始めたエンタメから消えていっています。
ちなみに(これは覚えておいた方がいいっす!)、「文化衰退のプロセス」は以下の通り↓
① プレイヤーが技術を追求する。
② 技術が上がれば上がるほどお客さんが増える。
③ プレイヤーの中で「技術を追求する=お客さんが喜ぶ」という構図が完成する(←アホ)。
④ 「技術を上げればいい」と信じてやまないプレイヤーが、引き続き技術を追求する。
⑤ 普通のお客さんには違いが分からないレベルに達する。
⑥ 「違いが分かるお客さん」がドヤりはじめる(←アホ)。
⑦ プレイヤーも違いが分かるお客さんをありがたがる。
⑧ 「違いが分からないお客さん」は居心地が悪くなって、出ていく。
⑨ 客席のほどんどが「コアファン(違いが分かるお客さん)」になる。
⑩ コアファンを無視したら、運営が成り立たないので、コアファンの意見を聞かざるをえなくなり、新規が入るインセンティブが無くなり、文化が死ぬ。
…という感じです。
歴史を遡れば、あらゆるエンタメがこのプロセスを踏んで消滅していっているのですが(終わり方の法則があるのですが)、多くのプレイヤー&クリエイターは、歴史から学ぶ(数百年スパンで考える)ということを、あまりしません。
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以下、永代の感想。
これって完全に囲碁界のことだ…。
新規の囲碁ファンが必要な理由が、とても明快に言語化されています。
私が前からずっと言い続けていることですが、最近のエンタメ界で神様的な活躍をしている西野さんが言うのとでは重みが違いますね。
本当に業界人の方は、そろそろ気付いたほうがいいですよ。
気付いてる方もいるかもしれませんが、行動を起こさなければそれも同じこと。
早く動かないと、タイムリミットは刻一刻と近づいています。
最近、私にはきてはならないカウントダウンが聞こえてきているように感じます。
ようやくきてしまったかという思いです。
私は現在53。棋力は四段程度。囲碁を覚えたのが、働き始めた25くらい、30年ほど前の話。上司にルールから覚えさせられ、昼休みに相手をするようになりました。と言っても、常に6子7子置いてましたが。当時を思い起こせば、40代位上の碁打ちは結構いましたが、私の周りに碁を打つ者は少なかったなあと。その後、ヒカルの碁で多少ファンは増えたが、あとが続かなかった。調べによると、現在のアマ人口は、70代以上で半数を超えるとか。これでは囲碁の未来は明るいとは言えません。草の根運動で囲碁ファンを増やす取組も大切ですが、国を挙げての文化支援が必要なのかもしれません。
ありがたいことに、文化庁での伝統文化の補助金はそこそこの予算で出ています。
ただ、それでは到底たりずいろんなものの合わせ技が必要ですね。
全てを頑張らなくてはいけません。
こんにちは。
基本、将棋をメインとしております。
囲碁は中学の時に囲碁クラブで、その時は結構打っていました。その後、ヒカルの碁でちょっと復活しましたが、それで終わりです。現在は、安田明夏さん、星合志保さん目当てなのか、NHKの囲碁番組だけは見ています。
囲碁トーナメントを見ていて思うのは、囲碁の女性棋士のレベルの高さです。将棋の女流棋士を完全に凌駕しています。これは本当に関心します。またトーナメントの聞き手の星合志保さんは解説者とほぼ対等の話ができますが、将棋はそうはいきません。アシスタントの域を出ないのです。こと女性プロに関しては、将棋界は囲碁界に完全に負けています。悪く言えば、ここしか勝っていません。
ABEMAでは将棋を盛り上げるような番組が多く、将棋ファンは恵まれていますが、囲碁ファンは不毛です。藤井聡太という天才がいることが大きいのは間違いないですが、それだけではありません。それは、今回の話と、ここで何度も取り上げている囲碁界の体質のせいでしょうか。
私はアニメヒカルの碁の、第六局「美しい一局」という話が大好きです。なんと高尚で気高いことか。囲碁界の偉い人たちも、この1話を見て反省してもらいたいです。
失礼いたしました。