大盤を使った講義
毎週金曜は講義の時間が30分強ほどあります。題材は何にしようかなーと毎週悩んでいるわけです。
・テーマ別の問題形式
・解説しやすい模範対局(創作対局)
・プロの実戦譜
・永代の実戦譜
などなどやってます。
実際の内容
過去の全国大会の一局で、永代の黒番です。
白番の三連星は珍しいですが、意地でも左辺の外回りの勢力を使って戦うという意思表示です。
しかし、私は三連星の構えからの白8は方向が悪いと思っています。
なぜなら、黒9の三々でオサえる方向が分からなくなるからです。
三連星をした人は、まさか白11と上辺をオサえることはないはずです。白10からオサえるのが普通の方向でしょう。そのときに白10が遠くに離れていて戦いに参加しづらくなっています。(←これ大事)
さらに、出来上がり図を見てみましょう。
普通は白20でBが相場ですが、白6の石が上辺の厚みに近過ぎて(←これ大事)白Bを嫌ったのでしょう。ただし、このあとに黒から黒Aのハサミツケを狙われて味が悪いです。
このようなちぐはぐになった原因は白8のハサミの距離にあります。ハサむなら一間バサミか、一間高バサミが相性が良いかと思われます。
左辺を大事にする三連星ですから、ハサみながら右辺黒の勢力に影響を与えようという中途半端な気持ちがいけません。三連星をするのであれば徹底的に自分の左辺勢力を信じて戦わなければいけません。
三連星マスターの永代さんがいうのですから。(←これ大事(笑))