昨日、人類VSアルファ碁の第二戦目が行われ、アルファ碁の二連勝となりました・・・・。
昨日の日記に書いたとおり、もう歴史が動くという一局ではないですが・・・。
もう結果に一喜一憂している場合ではないですね。
囲碁界の人間(業界人)は今後の身の振り方を考えなければいけません。
どうやって今回の事をプラスに持っていくのか。
「プロを目指す子供は地方にいても、実力向上ができる」
アルファ碁のプログラムを公開してくれる前提とはなりますが、まずは上記を集中的に分析したいと思います。
技術面の向上はアルファ碁とひたすら対局をしていればいいと思います。
内容も筋が良く、これまでのコンピュータのような無機質な手ばかりではなくなっています。
アルファ碁は自動学習能力があるので、全く同じ局面はほとんど作らないでしょう。
当然、プロ棋士に指導碁を打ってもらっているのと変わりはありません。
このままいけば、世界チャンピオンクラスの打ち手よりも優れているという事が証明されそうなくらいですから・・・。
しかし、アルファ碁は、局後の検討をしてくれません。そこをどうするか。
それは子供達が自分で考えて、結論を出せばいいのです。
プロを目指すような子供達はそれができなくては、プロになる資格はなくてもしかたがないと思います。
囲碁は新しい手(良い手である前提)を打つ事が非常に難しいゲームです。
井山さんが絶妙な手を打ったとします。
自分(永代)でもその打った意味が後々などでも、理解できる事もあります。
要するに、アルファ碁の打った手を後追いでも良いので研究していけば良いのです。
言葉などは必要ありません。
打った手だけを見つめていればいいのです。
それこそが囲碁が「手談」と表されるゆえんではないでしょうか。
技術面では実力の伴ったインストラクターなどは必要がなくなります。(大人の指導は別です)
自分としては子供囲碁塾のインストラクターをしているので、仕事を奪われツライ立場ではありますが実際にそうなりそうな事は認めるよりありません。
しかし、コンピューターにもできないところがあります。
「感情」です。(今のところはない、後々は分かりませんが)
コンピューターには感情面や礼儀(マナー含)を教えることはできないのです。
そこでやっと人間の登場です。
棋力は全く必要がありません。
それよりも精神的なケアに長けている人が重宝されるようになります。
言い換えてみれば、囲碁の実力よりも人間力を重視することになります。
これにより誰にでも子供囲碁塾の講師にチャレンジできる可能性が広がったのです。
子供の囲碁指導の幅が広がったという事を提言したいと思います。
グーグルの皆様、是非、アルファ碁を囲碁界の進歩のために頂戴させてください!
グーグルのAI囲碁開発は、囲碁で世界一を取るのが最終目標ではありませんよね。
人工知能を鍛えるために囲碁が最善のツールという事を発表しているので、通過点ということです。
なので、そこまで囲碁に本気でどうこうというわけではないでしょう。
囲碁ソフトの特許を取って、販売して儲けようという次元の会社ではありません。
意外と実現性は高いのかもしれないと勝手に考えています。