指導碁での実戦
自由置き碁の三子です。
本来の置き碁は星に三つというふうに置く場所が決められています。
それに対して自由置き碁は、どこでも自由に三つ置いていいよということです。
私の指導碁では置き石の数も置く場所も自由です(笑)
対局面数が多くなかったら、白番だって練習できてしまいます。
(対局面数が多いと、白と黒の頭の切り替えが大変になります)
【問題・黒番】オサエの方向は?
左上の黒が小目にずれてますね。
自由置き碁とはそういうことです。
白19までが実戦です。
ここで黒は右辺を重視してのAか、上辺を重視してのBのどちらかになります。
右辺と上辺の状況をよく判断しながら、オサエの方向を決めましょう。
この局面は問題でも出てくることが多いですね。
『正解』広い上辺、強い右辺
まずは広さで言えば上辺ですね。
黒1とオサえたら、白8までは昔ながらの定石になりそうです。
これは先手が取れる定石なので、黒9などで上辺を広げていくと面白い展開になりますね。
その他の判断ポイントとしては、右下の二間ビラキ定石で黒がしっかりと根拠を持っていて強いことです。
白8まではその強い黒のほうへ追いやってますね。
黒には不満のない方向性です。
『失敗』肩ツキがぴったり
黒1のオサエは黒5までの定石になりそうです。
この定石は黒が後手を引いてでも、しっかりと力をためておきたいという時にはぴったりです。
そして、力をためる方向としては右辺になります。
先ほど説明したように、右辺には強い黒があります。
強いところへさらに力をためる展開は、少し魅力が落ちてしまいますね。
白6からの模様を消す肩ツキがぴったりで、右辺の黒模様はなかなか大きくなりません。
後手を引く定石なので、使い方には注意が必要です。
金曜教室(永代塾囲碁サロン)
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こうゆう例題、とても分かりやすいです! これで納得出来ると又一つ成功体験が出来ました。有難うございます。
小倉さま
コメントありがとうございます。分かりやすいと言っていただけて嬉しいです。今後とも頑張って皆様のお役に立てるような記事を書いていきたいと思います。